世界一蹴の旅

2005年8月19日から9月18日までの31日間にもおよぶ世界一蹴(一周)旅行で体験したこと、感じたことなど、7回に分けて語っています。

  1. アル・マハラ報告
  2. フランス・パリ、ディナーショー3晩連荘
  3. ロンドングルメ三昧
  4. しっかり仕事もやってました!工場訪問!
  5. ビッグマックは世界指標のウソ!
  6. フランスでのバカンスの過ごし方
  7. 世界の食についての考察

その1 : アル・マハラ報告

まず今回の世界一蹴の旅の旅程をご覧いただくのがよいでしょう。

2005年8月19日(土)にシドニーを出発しまして、9月18日(日)に戻ってきましたので、ちょうど31日間の旅となりました。

シドニー → サンフランシスコ(カリフォルニア州)→ アルバカーキー(ニューメキシコ州・NM)→ ファーミントン(NM)→ ロズウェル(NM)→ ダラス(テキサス州)→ ローマ(伊)→ ニース(仏)→ サントロペ(仏)→ ニース → パリ(仏)→ ロンドン(英)→ カイロ(絵)→ ドバイ(ア首連)→ シンガポール → ムンバイ(ボンベイ)→ シドニー

としっかり世界をひとまわりし、各国を観てきました。経由地を含めまして9カ国を廻ったということになります。同時期に、世界の有名地を同じ視点で駆け足で廻ってきたということになり、各都市を比較して鳥瞰することができました。

それぞれの都市で幾多の思い出があり、また美術鑑賞をしてきましたが、ここでは、とにかくホテル、飲食関連に絞って御連絡を致しましょう。

アメリカでは、現代のリテールの現状をみるという目的、パリでは夜のディナーショーをみる、ロンドンでは世界の50位の中にある超有名レストランを体験する、ドバイでは世界に唯ひとつ存在するというセブンスター(7つ星)ホテルであるバージ・アル・アラブの中にある、やはり50位の中に選出されたアル・マハラを味わってくる、という目標を立てまして各都市を徘徊したのです。

パリでは、クレージーホース、ムーランルージュ、リドと3晩連荘でフランス美女をしっかり鑑賞させていただきました。

ロンドンでは、やはり3晩をすごしましたが、NOBU London、ゴードン・ラムゼイ、ハッカサン、とこれらも50位ランク内のレストランばかりでした。その料理をしっかりと味わってきました。

そのレストランの中でも特筆すべきが、下記におしらせするアラ・マハラレストランなのです。
アラブ首長国連邦の貿易港として栄えてきたドバイは、オイルマネーを集めて只今現在、発展途上にあり、街のあちこちでクレーンが鉄骨を上下させて、建設ラッシュを継続させているところです。

バージ・アル・アラブ(Burj Al Arab)がホテルの名前ですが、その高さは321メートル、帆掛け舟の帆をイメージしてデザインされていますが、この高さは世界のホテルの中でも最高を誇っているのです。そのホテルの名の意味は、アラブのスピリット、まさにその名にふさわしい内容と陣容を持っているのです。

また、このホテルはスィートルーム(特別室)のみという仕立てで、ホテルに入ってもレセプションなしで、部屋に通されるといわれています。その料金は、一泊最低が 1,900 米ドル(約21万円)から、最高が 9,000 米ドル(約100万円)と設定されていて、その部屋の豪華さは、セブンスターにふさわしい内容を誇っています。また、要人用に、ホテルの最階上にはヘリポートが設置され、自家用ジェット機でドバイに下り立った VIP は、飛行場からヘリコプターに乗り換えて、ここにチェックインすることができるのです。

さて、アル・マハラですが、真珠(大洋の宝物)と名づけられているように、シーフードを顧客に提供しています。

まず、ホテルの入り口を入ると、吹き抜けになったロビーの広大さに驚嘆しますが、上のロビーに行くには、登りのエスカレーターを使います。ふと右側をみるとそこには、巨大な水槽が設置されていて、熱帯魚が優雅に泳いでいるのに度肝を抜かれてしまいます。

エスカレーターを上がると左側にレストランの受付があります。自分の名前を告げると、予定時間前なので、「時間までホテルのロビーをご覧になりますか、それともバーをご利用なさいますか?」と尋ねてきます。

もちろん、バーを利用したのですが、エレベーターに乗ると1階下に下りるのです。エレベーターの扉が開かれるとそこには、窓から海岸線がみえる部屋に通されます。基調色は、赤と黒ですが、それらの色をうまく配色されたすばらしいデザインの部屋には、カウンターとテーブル席が用意され、どちらでもゆっくりとくつろげるように配慮されているのです。

各テーブルの上には、これまた赤い花が一輪挿しに飾られて、顧客の目を楽しませてくれます。壁際には、炎がゆらゆらとこれまた赤々とベーシックカラーを演出しているのです。

時間がくると、レストランの顧客係の女性が出迎えにきてくれます。エレベーターをもう一階下がると、そこがレストランとなっています。

銀色の楕円形になった入り口をくぐると、そこがダイニングルームとなっています。一歩足を踏み入れて、驚嘆してしまいました。何と目の前に広がっているのは、その高さ10メートルはあろうという、水槽なのです。その中には、ありとあらゆるホンモノのさかなたちがゆうゆうと遊泳し、顧客を迎えてくれるのです。

いわばダイニングルームのど真ん中に水族館が配置され、それを取り囲むように、顧客のテーブルが配置されていて、食事を楽しみながら、いろいろな魚たちとの会話を楽しむこともできるように配慮されているのです。

食前酒から始まり、アラカルトで注文もできますし、コースメニューとして4コースメニューとしてそれぞれ3種類の選択料理の中から1つずつを選んで、食事を楽しむことも可能となっています。

食事をとっている最中にも、ウェイターは、絶えず顧客に声をかけて料理の状態をチェックするだけでなく、笑顔を投げかけて雰囲気を和らげてくれるのです。

コースのちょうど中間頃に、その水槽の中で泳いでいる魚の図鑑を、テーブルに一冊ずつ配布していきます。これが、このレストランでの思い出となるように工夫されているのです。これは、この店舗の訪問のおみやげとして持ち帰りができるように配慮しています。

また、この水槽は、ガラスを使用していなくて、特別なプラスチックでできています。その理由は、ガラスでは中に入っている魚の大きさを25%大きく見える効果があるのですが、この特別水槽では、魚の大きさを変化させないため、極めて自然に魚たちの泳ぎを楽しむことができるのです。

このような中にいると、まるで、自分が竜宮城で食事をしている錯覚に陥ってしまうのです。また、その一皿ひとさらの料理のおいしさは、50位の中にはいるだけのものを充分に有しています。

料理の基本である、冷たいものは徹底的に冷たく、熱いものは徹底的に熱く、というセオリーをきっちり守ってサーブされます。例えば、オードブルとしてカキを注文したのですが、4個のカキが、厚さ10センチの氷の塊(ブロック)の上に乗せられてテーブルに運ばれてきます。また、シーフード・ディムサム(飲茶風中華)では、かなり熱い皿の上に載せられたセイロが、中の料理をあつあつで提供されるように工夫されているのです。

それぞれの料理の質は、賞味する顧客を十二分に満足させてくれます。その味と量は食べる人の舌を充分に満足させるすばらしいものを提供してくれるのです!

最後に出てくるデザートも、フルーツを主体にテーマ的に提供することで顧客の満足度を最高に盛り上げてくれました。

途中で、ハープの生演奏が入るのですが、リクエストをすると、顧客のリクエストに応えてその曲を奏でてくれるのです。

7時から始まったディナーも、たった一人の顧客でも11時まで飽きさせずに継続させる技術は、7つ星のホテルだけのことはあると納得させる内容でありました。

アラビア海の白砂の海岸に突き出した人工島の先端に建設された巨大ホテルの地下、海の中に存在する竜宮城的レストランは、このランキングをはるかに超えるものを有していることを確認して、帰路についたのでした。やしの木のそれぞれの葉が常夏のドバイの夜風に軽やかなミュージックをかなでておりました。

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