世界一蹴の旅

2005年8月19日から9月18日までの31日間にもおよぶ世界一蹴(一周)旅行で体験したこと、感じたことなど、7回に分けて語っています。

  1. アル・マハラ報告
  2. フランス・パリ、ディナーショー3晩連荘
  3. ロンドングルメ三昧
  4. しっかり仕事もやってました!工場訪問!
  5. ビッグマックは世界指標のウソ!
  6. フランスでのバカンスの過ごし方
  7. 世界の食についての考察

その6 : フランスでのバカンスの過ごし方

私は、現在シドニーを拠点とする野菜専門のGSFオーストラリアという会社に勤務しております。ここシドニーでは1992年からスタートしましたので、既になんと13年もの期間をこの会社と一緒に過ごしてきたことになります。

この豪州企業についての話は、私の2冊目の著書「ちょっと違うオーストラリア」(ジェトロ出版刊)に触れておりますので、オーストラリアにご興味がある方は私の本も参考にしてください。

豪州では、一年間に4週間の休暇が義務付けられており、社員は必ず4週間の休暇をとらなくてはなりません。当然、有給休暇であり、休暇中もきちんと給与が支払われることになっております。その上、ホリディローディングといいまして、休暇中については自分の給料の割増分が支払われるということになっているのです。

また、この給与も通常通り、週休で支払ってもらってもよいし4週間分をまとめて前払いしてもらうことも可能ということになっています。その上、10年以上の勤続社員には、ロングサービスリーブ(長期勤続休暇)という制度があり、年間4週間の休暇に加えることの10週間の休暇をもらえることになっているのです。従いまして、10年間を勤め上げると14週間の休暇が有給でもらえるという、日本人から考えると信じられないような休暇制度があるのです!
私は、13年の勤務ですからこのロングサービスリーブを12週間もらえるということになったのです。そのため、それをどのように利用するかに頭の回転数を上げなくてはならなくなりました。そこで、これまで私が世界でまだ廻ったことのないヨーロッパに足を延ばすために、この休暇制度を利用して、31日間の世界旅行を自分で企画し、総てを旅行社と一緒になって完全にカスタムメードの旅行を作成したのです。

現在、各国の航空会社は同じ路線などを共有するための提携関係を形成しており、例えば、米国のユナイテッド航空はスターアライアンスという航空連合の中に含まれていて、世界一周チケットをかなり格安に入手することができるのです。そのためには、このチケットを購入して、米国を含む都市を必ずその経路に入れ、しかも、15都市以内であればよいという制限がありました。そこで、これを利用して世界を一蹴して来たという次第!

シドニーを出発した私は、まずは米国サンフランシスコに下り立ち、ここから世界旅行のスタートとあいなりました。従いまして、私の乗った飛行機は、スターアライアンスを含めて下記のようになりました。

  • ユナイテッド
  • ルフトハンザ
  • エアーフランス
  • エジプトエアー
  • シンガポール

ローマからニースに飛んだ私は、サントロペにレンタカーで走りましたが、ニースに戻って、パリ行きの飛行機に乗りました。そのため、ニースで一泊したのですが、この南フランスの街で宿泊したホテルが、すばらしい様相を呈していたので、御紹介します。

名前は、レ・パレ・メーテルリンク(Le Palais Maeterlinck)というホテルです。格としては、4スターという触れ込みでしたが、実際に泊まってみると完全に5スターでしたので、かなり儲かったという感じがしました。

元お城だったというところを改造したということで、ニースに行かれる方に是非ともお勧めしたいホテルです。全部屋が、海に面しており、朝の日の出を見ながら朝の目覚めを迎えることのできる素晴らしいつくりです。レストランも、外にしつらえてあり、夜には、星空の下でディナーに舌鼓を打つことのできる南フランスの雰囲気この上ないという演出でした。

特に、ハネムーン旅行には最適ではないかと思われるロマンチックなホテルでした。

さて、話をフランスのバカンスの過ごし方に触れてみましょう!

私は、ニース空港でレンタカーを借り、そこから高速道路にのってサントロペ(Saint-Tropez)まで走りました。目的地までは、約1時間半という距離でしたが、サントロペでの宿泊地をはっきり確認せずに出かけて来たのです。

サントロペは、南フランスでは先進的な街で、世界で初めてトップレスの女性が海岸を闊歩したというところで一躍有名になっています。現在、シドニーの海岸でも、トップレスの女性は珍しくなくなっていますが、その昔は、サントロペは有名人などの集まる街としても有名で、このトップレスでセンセーショナルに有名になったのです。

(このサイトの真中に360度と書いてあるところをクリックすると、画像が動いて360度の景色をみることができます)

私は、多くのフランスの画家がこの地を好み、ここに画題を求めに来た美しい街という印象だけで、ここを訪問地に選びました。とにかく、住所だけを頼りに車を走らせたのです。サントロペの街中までいけば、なんとかなるだろうという甘い考えで出発しました。

ところが、フランスは初めての土地ですから、土地感もないし、サントロペなど初めてですから、それこそ道に迷うことおびただしい数となりました。途中で、道を尋ねるのですが、一般の人びとは英語をしゃべることができないのです。これには、ほとほと困りました。もう、ジェスチャーの世界です。

とにかく、フランス観光課インフォメーションセンターに行き当たって、そこで道順を教えてもらって、ホテルまで辿りつきました。12時にレンタカーを借りてから、ホテルまでに到着するのに、6時間ほどかかってしまったのでした。

ホテルの名前は、Les Restanques Du Golfe De Saint-Tropez(レ・レスタンケ・デゥ・ゴルフ・デゥ・サントロペ)というところです。

(このサイトの上部の青の囲みの中にビデオ(Video)と書いてあるところがあります。ここをクリックすると、このリゾートのビデオをみることができます)

実は、ここは、サントロペから車で20分くらい戻ったところに位置し、半島をはさんでちょうど反対側に当たるところにあったのです。

このリゾートは、それぞれの建物が4~10戸のヴィラになっており、中身は、2人用から10人用までのアパート形式になっています。フランスも、豪州同様に、夏の休暇は4週間から5週間とることができ、彼らは大都会から離れたこのようなリゾート地にやってきて、一週間とか二週間を家族、また家族の友人たちと一緒にゆったりと過ごすのです。

そのため、当然部屋の中には、ダイニングキッチンが備え付けられており、食器はもとより、ナベ釜の台所用品がしっかりと完備されています。このリゾートの中には、小さいですが、スーパーマーケットも設置されており、身の回りの必需品はこの店舗で購入することができるのです。

テニスコートや、プールが完備されていますし、また、人工波のプールも付随している設備の整ったところでした。小さな子供の託児所もあり、年齢に応じた、例えば小学生用のスポーツ教室というようなものが昼間には開催されて子供たちにも飽きが来ないような工夫がなされているのです。夜には、夜店がレセプション棟の空き地に出店され、野外舞台では、毎晩出し物を変えて家族が楽しめるように演出されているのです。私が行ったときには、水着のファッションショーが開催されて、フランスらしさを大いにかもし出しているのでした。

また、リゾート内にはレストランもあり、コーヒーショップが2店あって、自分で夕食を作りたくない家族には、このようなところで朝・昼・夕食が提供されるのです。従って、自分の時間や、家族の時間をゆったりと取ることが可能になっています。

夜の出し物は、延々と真夜中まで続けられ、宿泊客は野外舞台に集合して、毎夜の出し物を楽しむのです。プログラムの中には、カラオケ大会も予定されていましたから、ノドに自信のある人には、それなりに出演の場も用意されているようでした。

このように自分の勤務する土地から離れて、かなり長い期間をこのようなリゾートで過ごし、英気を養い、リフレッシュした気持ちでまた、自分の住居に戻って仕事に精出すということをやるのが、彼らのバカンスの過ご方だと知ることができました。

ここの従業員は、当然フランス人ですが、外国からの顧客も多いと見えて、英国、ドイツ、スペインなどの国旗のついたバッチを胸につけて、例えば、English Spoken(英語がしゃべれます)という表示をしており、外国からの顧客に便宜を図っているようでした。

基本的には、場所貸しというようなシステムをとりながら、それ以外のサービスも提供し、夏のバカンスをこの地で楽しんでもらおうというサービス精神をみてとることができたのです。

これからは、個性化の時代となります。日本でも、早晩このようなシステムを取り入れ、顧客のニーズに合わせた対応が求められているのではないのだろうかと感じました。

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